測定した血液のマルチオミクスデータや臨床検査値をそのまま提供しても解釈は困難です。そこで、マルチオミクス・臨床検査値から体の状態を表す様々な指標を計算して表示するツールを作成します。
ただし、認知症などの一部の疾患は脳のMRI画像のような臨床画像データが予測に重要であると考えられるため、一部の疾患の指標の予測には臨床画像データも利用します。
なお、最終的には光による非侵襲的なトランスクリプトームデータの測定のみ実施し、必要なマルチオミクス・臨床検査値・臨床画像データを復元してから指標を予測させます。
精神疾患・発達障害
今後主たるUnmet Medical Needsになると予想される精神神経疾患に関する指標をマルチオミクス・臨床検査値から推定するプログラムを作成します。
特にうつ、双極性障害、統合失調症、ADHD、ASDに関する臨床的なスコアの予測および罹患確率の計算ならびにポリジェニックリスクスコアを算出するプログラムの構築を目指します。
不老長寿
精神神経疾患が克服された後の主たるUnmet Medical Needsは老化であると予測されます。
そこで、老化のバイオマーカである生物学的年齢および(糖尿病、心疾患、認知症、がんなどの)各種加齢関連疾患リスクならびに(血糖値などの)重要な臨床検査値をマルチオミクス・臨床検査値・臨床画像データから予測するプログラムの構築を次の目標とします。
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