心拍は血流速度です。従って、その時間変化は本質的に血圧の情報を含んでいます。そこで、2点間の心拍から血圧を予測することに挑戦してみます。
今回は、心拍計の紹介と実際に使う心拍計の紹介の記事になります。
心拍計とは
色々ありますが、最近では「活動量計」という名前の腕時計+αのようなデバイスを思い浮かべて頂ければ良いかなと思います。
簡単に言うと、Apple Watch です。

画像に見える通り、緑色の光が発射されていて、血液がどの程度緑色の光を吸収したかによって血液の量が分かります。その時間変化に基づいて心拍数を表示するのが基本的な仕組みです。
Apple Watch
心拍計以外にも歩数や睡眠スコアなどの色々な機能があり、関連するAppleの製品との連携が魅力的です。
iPhoneのヘルスケアとの連携もできますが、ヘルスケアから生データを取得することは容易にはできません。
また、Apple Watch側のAPIもないと言っても過言ではなく、データをとって研究するデバイスとしては不向きかもしれません。

FitBit
こちらも歩数や睡眠スコアなどの機能があり、値段もApple Watchより安く魅力的です。
APIもありますが、5分に1度しか値を取れないので、今回の「2点間の心拍の伝達から血圧を予測する」には時間的な解像度が足りません。

Xiaomi Mi Band 5
とにかく安いのが売りではないでしょうか。
対応するアプリが沢山ありますが、1秒以下レベルでデータをCSVでGetできるようなものは見つけることができませんでした。
ただ、これからドンドン伸びて来そうな企業なので、もしかしたら今後、今回の目的にも適うものが発売されるのかもしれません。

Polar OH1
スポーツ選手が使うイメージです。
心拍と加速度に特化しており、BluetoothもANT+で遅延が限りなく無視できる程度になっており、また6点の緑色の光による正確な測定値が魅力的です。
値段も8,000円程度。しかもSDK(software development kit)もあります。
今回はこれを2つ利用して血圧予測をしてみることにします。

CooSpo H6
電気を利用して測定するタイプの心拍計。
測定の機序的に一番正確だが、対応するAPIがないので、今回は使用しないことにしました。

一応、Webからのスクレイピングで値をリアルタイムで取得できる環境を構築はしてみたが、Webサイトに負担をかけてしまうので、この方法は断念。

今回はこれで以上です。
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