【生命科学】アセチル化【用語解説】

生命科学

アセチル化とは、アセチル基を他の分子に付加する化学反応のことを指します。以下の化学式で表現されます。

CH3CO2H + R-OH -> CH3CO2R + H2O

ここで、CH3CO2Hは酢酸、R-OHはアルコール、CH3CO2Rはエステルを表しています。

アシル化との関係

アセチル化は、化学的には「アシル化」の一種とも言われます。「アシル化」は、より一般的な用語で、アセチル基だけでなく他のアシル基(例えばプロパノイル基、ブチロイル基など)が対象となります。

生命科学における役割

生命科学においては、タンパク質アミノ酸残基(特にリシンセリン)にアセチル基が付加される翻訳後修飾が挙げられます。

この翻訳後修飾はタンパク質の構造と機能を調節する一つの手段です。例えば、ヒストンアセチル化と非アセチル化ヒストンの構造を変化させ、遺伝子発現を調節する重要なメカニズムです。

この他、ドラッグデリバリーにおいて、薬物のアセチル化は、その生物学的利用可能性を改善するために行われます。

参考書籍

バイオ実験基本セット

バイオ実験イラストレイテッド

生命科学基礎セット

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